みちのくの とふの菅こも七ふには 君をねさせてみふに我ねん
――藤原仲実の「綺語抄」、藤原範兼「和歌童蒙抄」 の中にある作者不詳の古歌
陸奥の 野田の菅ごもかた敷きて 仮寐さびしき十府の浦風
――「夫木抄」にある道因法師の歌
(全国同名異地多しといえども この地みちのくの野田の十府ヶ浦として人々に親しまれその名高し 一九八三年八月 岩手県野田村)
夜や寒し 菅菰からん 十府の人
――重厚
(建立野田村芸文協会 同教委同青年会 一九八二年十月)
その昔はこの海岸には“
菅薦は編み目が10筋あり、“編(ふ)”はその編み目を表します。 「10の編目」すなわち「十府の菅薦」と呼ばれていたことから、「十府ヶ浦」となったとされています。(諸説あり)
「十府ヶ浦」「みちのくのとふ」を歌枕として作られた多くの和歌があり、古くから名称の地となっています。
句碑には東日本大震災の津波で流された際の傷跡が残されて、津波の威力を物語っています。公園造成時に改めて設置しなおされました。